体験談

突然の別れ。会えない期間に不安が募り・・・遠距離恋愛は気持ちとの戦い

管理人の一言
嫌われたくないという思いから、臆病になってしまった切ないお話です。

あれは26歳の頃です。
当時勤めていた会社に、彼は東京から転勤して来ました。
初めての大阪に戸惑っていた彼。慣れない大阪弁に困っているのがおかしくて、よく仕事仲間達とからかっていました。
同い年の彼と仲良くなるのに時間はかからず、同年代の仕事仲間とよく飲みに行くようになりました。

ある日彼から、
「相談したいことがあるから2人で飲みに行こう」と誘われました。
もちろん断る理由もないのでOKです。
お酒を飲みながら、仕事の愚痴を聞いていたのですが、
別に私じゃなくてもいいんじゃない?なんて思っていました。
「俺たち付き合わない?前から気になってたんだ」いきなり、突然の告白です。
当時付き合っている人もいなかった私。
彼のことを全く意識していなかったと言えば嘘になります。
1人で寂しかったこともあり、OKして付き合うことになりました。

仕事仲間には内緒にしていたので、平日は仲間みんなでご飯を食べに行くことが多かったです。
そして休日は一人暮らしをしている彼の部屋でお泊りデート。
そんな日々が1年ほど続きました。
その1年の間に、私はいつのまにか彼のことが大好きになっていました。
でも彼はいつか東京に帰る人、好きになればなるほどその現実が私を苦しめます。

そして彼が大阪に来てから2年後のことです。
東京の本社に帰る日がやって来ました。
彼にとっては、昇進する日、そして慣れ親しんだ街に帰れる日です。

私は素直に寂しいと伝えることができませんでした。
「離れていても会えるよ。新幹線があるもん」そう彼にも自分にも言い聞かせていました。
彼の口から「ついてくる?」そう言って欲しいような、言って欲しくないような気持ちでした。
きっとついて行って、彼と東京で暮らす自信はなかったんだと思います。
でも振られるのも怖くて、自分からそんな風に逃げたんだと思います。

私もその頃は28歳です。
そろそろ結婚も本気で考える時期。
でも彼の本心を聞く勇気は持てませんでした。
「じゃあ、東京に遊びにおいで。待ってるよ」
そう言って彼は帰って行きました。

そこからは大阪と東京の遠距離恋愛のスタートです。
月1回、新幹線に乗って東京に通うようになりました。
一人暮らしの彼の家に泊まって、日曜日の最終の新幹線で帰ります。
最後はいつもホームで泣いてしまい、そのままお別れです。

私はだんだん、だんだん、彼がそばにいないことに耐えられなくなっていました。
でも不思議ですね、きっと彼は、だんだん、だんだん、私の居ない生活に慣れていったのでしょう。
電話の数が減り、メールの数が減り、連絡が少しづつ取りづらくなってきました。
会えた時でも、帰り際の態度が前より冷たいような…。
前なら一緒に寂しがってくれていたのに、
「また会えるから大丈夫だよ」とあっさりした態度。
不安で押し潰されそうなそうな頃、彼から別れの電話が入りました。

「好きな人ができたからもう会えない、ごめん」
気づいていたけれど、聞きたくない言葉でした。
もう1度だけ会いたいと、そう伝えたけれど、彼にもう会う気はないとハッキリ言われてしまいました。

遠距離遠愛なんてそんなもの。
離れていても心が繋がっているなんて、そんなに人間強くない。

また自分に言い聞かせている自分がいました。
もし彼が東京に帰るあの時に、
「私も一緒に連れて行って欲しい」
そう伝えていたらどうなっていたんだろう。今でもそう思う時があります。
もちろん考えても仕方がないことですが。

私も結婚して子供ができ、幸せに暮らしています。

1年間の遠距離恋愛。
最終の新幹線での涙。今思えばドラマ見たい。
やぱり、いい思い出です。
旦那さんにはもちろん内緒。
私の心の中で輝き続ける、苦くて甘い物語。

彼も幸せであればいいなと今は思います。